2008年 01月 07日
既知との遭遇
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年明け、おせち料理も初詣もそこそこに沖縄本島に出かけた。
思っていたよりやや寒かったものの、コートはもちろん要らない。
たいした身支度もなくふらっと行ける、そういうところが南国の良さだ。
日の暮れも少し長くなり、しかも夜になってもそんなに冷えない。
夕食かたがた人出の多い那覇の国際通りをそぞろ歩いていると、
「宮崎さーん」
と、どこからか呼ぶ声が聞こえる。
まさかこんなところに知っている人がいるわけもないし、他人が呼ばれているのだろうと思いつつも、声の方をふりむくと、Yさんご夫妻。半袖姿のお休みモードで立っていた。
つい数日前まで、事務所で夫と打ち合わせをしていたはずのYさんだが、年明け早々こんなところで遭遇するとは…。今年初のびっくりだ。
東京で、ばったり誰かに遭遇するのはそんなに珍しいことではないが、日常の行動範囲を超えた場所でとなるとなんだか因縁のようなものを感じてしまう。
大学時代、同期のSさん(男性)に京都の嵯峨野でばったり遭遇。しかもSさんの傍らには見知らぬ髪の長い女性が。すれ違いざまに見せたバツの悪そうなSさんの顔を尻目に、お互い知らぬ存ぜぬで通したのだが、私の心中は小躍りしていた。今度会ったらどんな顔しようか、などとニンマリしていたのだが、後日このSさんと絶対に知人に会う可能性のない場所で再度ばったり遭遇し、よっぽどこの人とは何かあるのか?と、奇妙な縁に驚いてしまった。
日常の行動範囲を離れても、日本国内であればまだ知人に出会う可能性はあるが、人生長くてもそうはないと思うのが海外での遭遇だ。
ある時、モスクワの空港で誰かの視線を感じてふっと振り向くと、知り合いの写真家Fさんのにこやかな笑顔がそこにあった。東京行きの飛行機待ちの時だったので、海外といえどもこれはまだ可能性としては高い方かもしれない。
しかし、その昔こんなことがあった。
パリからマドリッドへ向かう寝台列車の中でのこと。4人用のコンパートメントで夫とふたり発車を待っていた。そこへあわてて乗り込んできた人物…何と、知人のUさんではないか!
こんな偶然ってあるのだろうか?
はるか東京を離れ、パリ発の同じ列車。しかもひとつのコンパートメントの中…。偶然と言うにはあまりにも稀すぎる。こういった遭遇の確率はおそらく天文学的な数字ではないだろうか。
暖かい沖縄から戻り、早くも年明け一週間。
めまぐるしく時は過ぎ、人も移り変わる。
今年は誰と何処で?…いや、何にめぐり逢い、何に感動する一年になるのだろう?
新たな遭遇を期待したい2008年である。
思っていたよりやや寒かったものの、コートはもちろん要らない。
たいした身支度もなくふらっと行ける、そういうところが南国の良さだ。
日の暮れも少し長くなり、しかも夜になってもそんなに冷えない。
夕食かたがた人出の多い那覇の国際通りをそぞろ歩いていると、
「宮崎さーん」
と、どこからか呼ぶ声が聞こえる。
まさかこんなところに知っている人がいるわけもないし、他人が呼ばれているのだろうと思いつつも、声の方をふりむくと、Yさんご夫妻。半袖姿のお休みモードで立っていた。
つい数日前まで、事務所で夫と打ち合わせをしていたはずのYさんだが、年明け早々こんなところで遭遇するとは…。今年初のびっくりだ。
東京で、ばったり誰かに遭遇するのはそんなに珍しいことではないが、日常の行動範囲を超えた場所でとなるとなんだか因縁のようなものを感じてしまう。
大学時代、同期のSさん(男性)に京都の嵯峨野でばったり遭遇。しかもSさんの傍らには見知らぬ髪の長い女性が。すれ違いざまに見せたバツの悪そうなSさんの顔を尻目に、お互い知らぬ存ぜぬで通したのだが、私の心中は小躍りしていた。今度会ったらどんな顔しようか、などとニンマリしていたのだが、後日このSさんと絶対に知人に会う可能性のない場所で再度ばったり遭遇し、よっぽどこの人とは何かあるのか?と、奇妙な縁に驚いてしまった。
日常の行動範囲を離れても、日本国内であればまだ知人に出会う可能性はあるが、人生長くてもそうはないと思うのが海外での遭遇だ。
ある時、モスクワの空港で誰かの視線を感じてふっと振り向くと、知り合いの写真家Fさんのにこやかな笑顔がそこにあった。東京行きの飛行機待ちの時だったので、海外といえどもこれはまだ可能性としては高い方かもしれない。
しかし、その昔こんなことがあった。
パリからマドリッドへ向かう寝台列車の中でのこと。4人用のコンパートメントで夫とふたり発車を待っていた。そこへあわてて乗り込んできた人物…何と、知人のUさんではないか!
こんな偶然ってあるのだろうか?
はるか東京を離れ、パリ発の同じ列車。しかもひとつのコンパートメントの中…。偶然と言うにはあまりにも稀すぎる。こういった遭遇の確率はおそらく天文学的な数字ではないだろうか。
暖かい沖縄から戻り、早くも年明け一週間。
めまぐるしく時は過ぎ、人も移り変わる。
今年は誰と何処で?…いや、何にめぐり逢い、何に感動する一年になるのだろう?
新たな遭遇を期待したい2008年である。
KEI
by kmd-design
| 2008-01-07 10:53
| Essay