2011年 09月 21日
ミルクによるミルクのためのミルクの本
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人類は哺乳類だった…当たり前のことだけれど、普段意識することなどないだろう。ミルクは大事だよ、ミルクを飲みましょう、という哺乳類必読の本の紹介。寄藤文平さんのイラストによる「ミルク世紀」は、ミルクによるミルクのためのミルクの本だとか。ハテ?どこかで聞いたような…まぁいいでしょう。人民も政治家もみんな哺乳類、ミルクをどんどん飲みましょう。
内容は、為になるミルクの知識や、ウシのこと、酪農家のことなど。しかしながら半分くらいはどうでもいい話題、例えばミルクに何を混ぜるとおいしいとかまずいとか、今時の「ちょい足し」みたいなコーナー。他にもミルクはイライラを静める効果があることから、問題児向けのミルクのレシピも登場。
デザイン面から語ると、この本は全ページ、白黒以外イエローとターコイズブルーの二色しか使われていない。それでいて、ぎっしぎしにひしめくイラストがまるでミルクをこぼしたみたいにピチャピチャ溢れ出し 、見る者を楽しいミルクの世界、いやミルクの世紀へと引き込みます。
ミルクの雫を垂らした瞬間の形、スローモーションビデオなんかでよく目にする王冠型に飛び散るあの形、あれを一般名称でミルククラウンと言うが 、作者はミルクという形のない液体をミルククラウン型のキャラクターで表現している。ミルコップ、ミルティン、ウシさんなどに加え、ウォーリーをさがせ!のように隠れ宇宙人も登場。
とにかくハイクオリティーなキモカワイさタップリ。寄藤ワールド全開です。美術出版社刊。
KEI
by kmd-design
| 2011-09-21 17:24
| Book & Cinema