2010年 03月 01日
レンゲの鳳凰、ビンの孔雀
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ランタンフェスティバルは長崎のお祭りだ。現在は観光目的だが、元は華僑の春節(中華圏の旧正月)と元宵節(小正月のこの日にランタンを灯すお祭りを行う)とが合わさって出来たもの。
期間中、街には色とりどりのランタンが灯る。シンプルな丸いぼんぼりから、布製の竜や人形、鶴、亀、蓮の花や五重の塔など形の凝ったものまで、あらゆるランタンが勢揃いである。
極彩色のチャイナカラーは、日本の祭りとはまたひと味違う華やかさと異国情調を醸し出している。
中華街近くの湊公園では見事な細工のランタンに加え、中国グッズや食の屋台が軒を連ねていた。角煮まんや豚まんはもちろん、蒸したてのマーラカオやちまきやごま団子。中でも長崎独特なのは砂糖べったりの桃カステラと「よりより」(ねじった揚げ菓子)。それらはどれも手軽に食べられる、言わば中華のファーストフード。書いているうちにランタンより食べ物のことばかりになってしまいました…。
布ランタンの他に、お皿やチリレンゲを羽に見立てた鳳凰や、食品の空き瓶を組み上げた見事な孔雀が展示されていた。どちらも中華街ならではの発想、巧みな食のジャンクアートである。
KEI
by kmd-design
| 2010-03-01 09:13
| 日本あっちこっち