2010年 01月 28日
瓦と洋館
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長崎東山手地区の洋館である。長崎には南山手地区のグラバー邸をはじめ外国人居留地区にさまざまな洋館が残っているが、オランダ坂と呼ばれる坂のある東山手地区にも幾つかの洋館建築が並んでいる。
これらの洋館は明治期に作られた木造建築で、意匠は確かに洋なのだが、塀の上や屋根を見ると日本の瓦が使われている。しかも日本の文様入り。
神戸の洋館はウロコ状のスレート(粘板岩)の屋根だったと思うが、長崎では屋根の表情がとても日本的で、暖炉の煙突も日本の墓石を思わせるような不思議な形である。
和物、洋物、唐物のチャンポン文化独特の発想は、当時の建築にも表れているということだろうか?
KEI
by kmd-design
| 2010-01-28 14:14
| 日本あっちこっち