2006年 12月 25日
針葉樹の手触り
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秋頃、映画「かもめ食堂」を見た。
小林聡美演じる主人公サチエの淡々として物に動じない粘り強い人格、「かもめ食堂」のシンプルなインテリアや食器、新しいとか古いとかを越えたマリメッコの服・・・どれも素敵だった。美しく静かなヘルシンキの街角にも好感を持った。
それから気になって、群ようこの原作を読み、映画とはちがう世俗的な面を知り、さらにはそのつながりで「わたしのマトカ」を読んだ。
「わたしのマトカ」は「かもめ食堂」のフィンランドロケをベースにみどり役の片桐はいりが書き下ろしたエッセーである。マトカとはフィンランド語で旅のことらしい。
2冊とも手に入れるのにずいぶん時間がかかってしまった。(映画の中のマサコさんの荷物のように)
もっとも「かもめ食堂」の方は絶版だった。
映画の中の「かもめ食堂」でたびたびコーヒーが登場するが、冬の夜に熱いコーヒー片手に読むのがぴったりかもしれない。どちらも気軽に読めるが、内容より気に入ったのはシンプルな装丁だ。
「かもめ食堂」の表紙は映画の中でも登場するヘタウマ風カモメのイラスト。
「わたしのマトカ」はフィンランドを思い起こすモミの木の森の中にトナカイやクマを配したテキスタイル的なデザイン。なかなかかわいい。
両方とも白地で、しっとりと上品な紙の質感が生かされている。針葉樹の手触りかもしれない。
KEI
小林聡美演じる主人公サチエの淡々として物に動じない粘り強い人格、「かもめ食堂」のシンプルなインテリアや食器、新しいとか古いとかを越えたマリメッコの服・・・どれも素敵だった。美しく静かなヘルシンキの街角にも好感を持った。
それから気になって、群ようこの原作を読み、映画とはちがう世俗的な面を知り、さらにはそのつながりで「わたしのマトカ」を読んだ。
「わたしのマトカ」は「かもめ食堂」のフィンランドロケをベースにみどり役の片桐はいりが書き下ろしたエッセーである。マトカとはフィンランド語で旅のことらしい。
2冊とも手に入れるのにずいぶん時間がかかってしまった。(映画の中のマサコさんの荷物のように)
もっとも「かもめ食堂」の方は絶版だった。
映画の中の「かもめ食堂」でたびたびコーヒーが登場するが、冬の夜に熱いコーヒー片手に読むのがぴったりかもしれない。どちらも気軽に読めるが、内容より気に入ったのはシンプルな装丁だ。
「かもめ食堂」の表紙は映画の中でも登場するヘタウマ風カモメのイラスト。
「わたしのマトカ」はフィンランドを思い起こすモミの木の森の中にトナカイやクマを配したテキスタイル的なデザイン。なかなかかわいい。
両方とも白地で、しっとりと上品な紙の質感が生かされている。針葉樹の手触りかもしれない。
KEI
by kmd-design
| 2006-12-25 19:41
| Book & Cinema