2012年 06月 21日
銀杏の生垣仕立て
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深大寺に接する神代植物公園は、東京都立唯一の植物園である。その中のバラ園の近くに、様々な樹木の生垣が並ぶ一帯がある。
樹種はかなりたくさんあり、まさに生垣のオンパレード。
並んだ生垣を一つ一つ見ていくと、一口に生垣といっても、木によって高さや枝の張り幅がずいぶん違うことがわかる。
今の季節柄、どの木も緑が生き生きとしているが、冬になれば、落葉や常緑では全然見え方は違うだろうし、花が咲く木、紅葉する木など、季節によってもずいぶん変わってきそうである。これはまさに「生きた」植物資料ですね。
例えば自宅の生垣を何にするかとか、ランドスケープデザインを行っていく上でも、実践的に役立つサンプルと言えそうだ。
そうした中に、生垣としては珍しい銀杏(いちょう)やヒマラヤ杉があった。
銀杏やヒマラヤ杉といえば、ただ上にどんどん伸びていく高木と思っていたのだが、幼木を並べて、刈り込んで仕立てていくこともできるのですね。銀杏の若葉はとても柔らかく、枝の伸びが長いため、手がかかりそうな気配はあるし、ギンナンの成らない雄木に限定しないととんでもない生垣になってしまいそうである。
銀杏は東京都の木。並木だけでなく、例の銀杏型のガードフェンスの代わりに生木の生け垣もよさそう。秋になったら街の色が賑やかになりますね。
KEI
by kmd-design
| 2012-06-21 22:02
| 日本あっちこっち