2006年 02月 28日
銀盤に咲いたバーミリオン
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トリノオリンピックが終わりました。
印象に残ったのは、荒川静香の輝き。トリノの前からどんどん美しくなって、何か感じさせるものがありました。美しいということは「余裕」の表れですね。技術ももちろんですが、最後は精神力。それはあの表情が語っていました。
さて、オリンピックのフィギュアで楽しみなのは、最後のエキシビション。それぞれの個性が出ておもしろいです。
あれは、リレハンメルかアルベールビルオリンピックの時。(忘れました)当時の女子フィギュアの女王、カタリーナ・ビット。もと東ドイツの選手でした。若くはないけれど品格のある気丈な選手でした。そのカタリーナビットがエキシビションに臨んだときのこと。
演技が始まり流れてきた曲、それは何と「花はどこへ行った」だったのです。若い人は知らないでしょうが「花はどこへ行った」は、ベトナム戦争の時代若者であったものなら誰もが口ずさむことができる歌。その世代の若者はギター片手に円になって歌ったものです。
カタリーナ・ビットは、バーミリオンのソリッドカラーのコスチュームに身をつつみ「花はどこへ行った」を華麗に舞いました。
この時の時代背景をよく思い出せませんが、以前の開催地のサラエボ(ボスニアヘルツェゴビナ)はその時戦火の中にあったと思います。曲を知っているだれもがはっとし、あらためて平和の恒久性を考えさせられた場面でした。
オリンピックという舞台で選んだ、みんなが忘れかけていた可憐な反戦歌。だれがこの曲を予想できたでしょう。
銀盤の上の鮮やかなコスチュームは戦火や流血の象徴のようでもありました。
さすが女王といわれるゆえん、すばらしいパフォーマンスでした。
KEI
印象に残ったのは、荒川静香の輝き。トリノの前からどんどん美しくなって、何か感じさせるものがありました。美しいということは「余裕」の表れですね。技術ももちろんですが、最後は精神力。それはあの表情が語っていました。
さて、オリンピックのフィギュアで楽しみなのは、最後のエキシビション。それぞれの個性が出ておもしろいです。
あれは、リレハンメルかアルベールビルオリンピックの時。(忘れました)当時の女子フィギュアの女王、カタリーナ・ビット。もと東ドイツの選手でした。若くはないけれど品格のある気丈な選手でした。そのカタリーナビットがエキシビションに臨んだときのこと。
演技が始まり流れてきた曲、それは何と「花はどこへ行った」だったのです。若い人は知らないでしょうが「花はどこへ行った」は、ベトナム戦争の時代若者であったものなら誰もが口ずさむことができる歌。その世代の若者はギター片手に円になって歌ったものです。
カタリーナ・ビットは、バーミリオンのソリッドカラーのコスチュームに身をつつみ「花はどこへ行った」を華麗に舞いました。
この時の時代背景をよく思い出せませんが、以前の開催地のサラエボ(ボスニアヘルツェゴビナ)はその時戦火の中にあったと思います。曲を知っているだれもがはっとし、あらためて平和の恒久性を考えさせられた場面でした。
オリンピックという舞台で選んだ、みんなが忘れかけていた可憐な反戦歌。だれがこの曲を予想できたでしょう。
銀盤の上の鮮やかなコスチュームは戦火や流血の象徴のようでもありました。
さすが女王といわれるゆえん、すばらしいパフォーマンスでした。
KEI
by kmd-design
| 2006-02-28 16:51
| Essay